LET’S RESTART
~Made by my brothers Vol.1~
彼との出会いは約1年前、長崎の友人の結婚式に出席した際、10数年ぶりに会う長崎のセレクトショップの元店長に紹介され たのが初めての出会いでした。彼は東京にてジュエリーやレザークラフトをしていると話していたのを、何となく覚えており ます。また、ゆっくりとした話し口調や独特な佇まいに、お洒落な印象を受けたのも覚えていました。 最初の出会いから数ヶ月後、カットレイトを自分の手でリニューアルすることとなり新たな物作りをする為、生産先の工場や 業者を一新していく中でふと、以前紹介されたことを思い出し久しぶりに会うことに致しました。変わらない彼の独特な雰囲 気と、物作りの姿勢やきめ細かい作品に自ずと惹かれ、お互いに共同で作製することにさほど時間はかかりませんでした
シンプルに何を作るかとなった時、迷わず頭をよぎったのが財布でした。なぜなら、カットレイトをディレクションするにあたりまだカットレイトの財布を持っていなかったからです。また、コロナウィルスの影響もあり未だ軌道に乗っていないカッ トレイトに対し、新たにビジネスとしても成功する為という意味合いを込めて、自身のお金の出所である財布を変えたかった ことにあります。
財布を作製するにあたり、以前に比べ自分も世の中の流れに沿うようにキャッシュレスになっていることで長財布を止め、持ち運びし易いコンパクトサイズに致しました。
まず初めにブランドイメージから彼はシボ感のあるイタリアンレザーを勧めてくれましたが、自分の中では今までによく使っていたこともあり、敢えて自分なりの新鮮さを求め、上質でコシの強いプレーンなイタリアンレザーを使用することに致しました。国産レザーとは違いシワになりづらいのもチョイスの理由でもありました。
中身は彼の作製しているミニウォレットをベースに致しました。ポイントとしては程よく入るカードケースと札入れ部分を縦入れにしたことです。縦入れは、お金を立てると言う意味合いや、日本人が古来より親しんできた日本独自とも言える封筒文化を踏襲した願掛けにも似た想いを込めました。そして、札入れのフラップ部分にも「和」の心を取り入れたく、富士山の残雪のアウトラインをイメージし作製。コインケース部分もフラップに変更致しました。アウターシェルは敢えてシンプルにプレーンのままとし、両端のスナップボタンをインナースナップにすることで、経年後に現れてくる艶がセクシーになるのではと彼の意見の元、採用致しました。ロゴは敢えて主張しすぎず、インンサイドのみに打刻致しました。財布を無くし易い自分だけに、忘れずチェーンが取り付け出来るようハト目菅もつけております。素材の良さが生きるシンプルな外側と、和の要素を取り入れた内側を持つミニウォレットがこれにて完成致しました。 是非、来たる6月20日の開運日にでも新たな門出に使って頂きたいものです。
MADE BY @plest_nohi
PHOTO BY @koheiigarashi_
WRITING BY NAOTO MONMA
DIRECTION BY @hiromasa_taka
@cutrate_official
http://cutrate-japan.net
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